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【なつぞら】131話の(私的)あらすじと感想~なつよ、なぜそうなった?~

 どうも、明日菜子です。週末更新はたいてい1日遅れ……

 

131話「なつよ、優しい我が子よ」

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前回はこちら↓ 

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

 


なつが再び作画監督を打診される

『キックジャガー』が大団円を迎えたのもつかの間、なつは再び新番組の作画監督を打診される。タイトルは『魔界番長』。人気の漫画原作で、魔界からやってきた魔物に体を乗っ取られる番町の話だ。優のことを最優先するべく、なつは作画監督を降りようと思っていたが、社長と部長から懇願されてしまう。悩んだなつは桃っちと仲に相談する。すると桃っちの口から、東洋動画をやめてマコプロに参加することを告げられる。

 

***

うーん、謎の回だった。

 

茜宅で一人寂しくなった優の気持ちの変化もよくわからなかったし、なつが「暴力的な作品にはもう携わりたくない」と言ったのもこちとら初耳案件だったし、それでもまた作画監督を引き受けようと思ったなつの心理描写もあまり描かれていなかったように思う。

特に『魔界番長』の流れがよくわからない。“番長”と聞いて十勝の番長を思い出し、第一印象も悪くなさそうだった。そもそも『キックジャガー』は、なつにとって輝かしい功績の一つとして残ったはずだ。優と手作りのお面をつけて『キックジャガーごっこをする場面もあったし、優の一言で最終回の内容も決まった。結果的にも大成功を収めてるし、苦労した分なにかと思い出深い作品でもあるだろう。今日桃っちに言った「こういう暴力的なものを描くのはもうやめたいんだけど。」と、前作『キックジャガー』はどうも繋がらない。あと「裏切って戦うんですか?」からの、社長の「そう!君にピッタリだろ!?」はどう受け止めたらいいんだよ!

 

 

優をおぶった帰り道、仲さんに「なっちゃんが決めた通りで良い」と言われた時、優に「今日は来てくれてありがとう」と言われた時、なつのアップが印象的だったが何を意味しているのか分からなかった。広瀬すずの演技がどうこうというわけではなく、先ほど言ったように、ヒロインの心情を表した台詞やシーンがなかったからだ。わかれ……みたいな感じで来てもわからぬ。これだけ情報量が多い回になんの意味もなさそうな、なつと優が帰り道シーンをいれたことも謎だった。

 

でも、いやいや道を耕していくのではなく、おんじのように生き生きと道を切り開いていってほしい。『キックジャガー』も楽しそうな話だ。キラキラと輝く目で絵を描くなつに、また会いたいと思った。

【なつぞら】127話の(私的)あらすじと感想~なつよ、そのビラを言い値で売ってくれないか~ - あすなこ白書

 

 ここ最近、なつが楽しくなさそうに仕事をこなしていることが地味にショックだった。そのなかで、マコさんが桃っちの才能を見出した展開は嬉しかったし、桃っちの「才能というより、好きなことかもしれないって思ったの。それで行くことに決めた!」はヒロイン全開の溌剌とした台詞だった。なぜなつに言わせない、またここで気づきを得るんだろうか。よくわからない回だったが、メンマをあげる坂場くんは確実に天使。