出来ることならば、ドラマは最初から見た方が面白い。
常々そう思っている暇な私が各局の新ドラマの感想を(TVerの無料後追い放送に間に合うように)足早に話します。
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asunako-hakusho.hatenablog.com
スキャンダル専門弁護士 QUEEN(フジテレビ木曜22時)
初回:★★★★.5
緻密な戦略を持ち、嘘すらも正義に変える力を持つ氷見江は法廷ではなく、様々なジャンルのスキャンダルや社会的トラブルの裏側を専門に扱う危機管理専門の弁護士。どれほどの逆境に陥ろうとも決して匙を投げることはせず、あらゆる手段を講じてでも逆境を覆すことを疎かにしない氷見は、スキャンダルによって社会的ダメージを受けて苦しむ世の女性の心に真摯に向き合い、時には人心掌握術を駆使して打開策を切り開いていく。(Wikipediaより)
・『刑事ゆがみ』『dele』が好き、じっくりドラマを見る人におススメ
・主人公は弁護士だけど、リーガル要素は薄い
・竹内結子率いるチームのバランスが絶妙!
「これ面白そう」な匂いが冒頭から充満。2019年冬ドラマは弁護士ドラマが大渋滞で、プライム帯に3作品もある…!しかし今作の主人公・氷見(竹内結子)は、「法廷に立たず」に顧客のトラブルやスキャンダル対応をする専門の弁護士なので、他2作品とは別ベクトルで楽しむことが出来そう。犯罪スレスレの行いをしてまでもクライアントの利益を最優先する所など、何となくSUITSの織田裕二を思い出す。
内容は、じっくり見る人向け。あらゆる所に張り巡らされた伏線や、ふとした日常パートでもハッとさせられる氷見の言葉など噛めば噛むほど味わえる系の作品。結構な集中力で見ないと作品の全てが汲み取れなさそうなので、リアタイが良いのは百も承知で録画をオススメします!!一話は拡大尺だったこともあって少し詰め込みすぎに感じたけど、二話以降の通常回に期待している。
竹内結子率いるチームも黄金比バランス…!例えるならば、竹内結子がガンガンに工事をして水川あさみがデコボコになった部分を平らに舗装し、更に上から斉藤由貴が綺麗にコンクリートで固め、完成された綺麗な道路に咲いたお花が中川大志って感じ(どんな感じ)。とにかく主役・竹内結子と、竹内結子を支えるパワーバランスがこの上なく最高!強者揃いの中で負けじと存在感を示す中川大志(20)、有望な将来しか見えません…!(眩暈)
メゾン・ド・ポリス(TBS金曜22時)
初回:★★★
退職した警察関係者のみが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」を訪れる新人女性刑事が、シェアハウスに暮らすくせ者のおじさまたちに振り回されつつも事件を解決していく物語である(Wikipediaより)
・某バイプレーヤーズより平均年齢高めの「おじさまシェアハウス」
・イケメン見るなら家売るオンナ、おじさま見るならメゾン・ド・ポリス
放送前に「2019年冬はどれが面白そう?」と聞かれたら必ず挙げていたけど、実際始まってみると想像以上にライトな作りで少し肩透かしを食らった。何も考えずにドラマを見たい時向け。某作品の「王子が大渋滞」ならぬ「おじさま大渋滞」状態で、一部の層には物凄く刺ささりそう。紳士的おじさま、お色気おじさま、ツンデレ系熱血おじさま、かわいい系おじさま、そしてエプロン姿の不器用な西島秀俊が待っています。
私のおじさん〜WATAOJI〜(テレビ朝日金曜23時15分)
金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』|テレビ朝日
初回:★★.5
バラエティ制作会社「テレドリーム」に入社した新人ADの一ノ瀬ひかり(岡田結実)は、入社初日に「妖精」と名乗るおじさん(遠藤憲一)に出会う。初日に辞めようとしていたひかりだが、おじさんのサポートにより戸惑いつつもADの仕事に奮闘する。
・テレ朝深夜の真骨頂
・何を言っても面白い罪作りな遠藤憲一
テレ朝深夜枠は悪びれる様子もなく、堂々と自信満々にどチープ作品を送り込んでくるので一周回って好感。そうだよな、テレ朝深夜はこうでなくちゃな!!
遠藤憲一が「妖精」と名乗るだけでクスっとしてしまうのだからズルい。そこに負けじと食い入るのが、ADあるあるを煮詰めたような純度高いチーフAD(小手伸也)や雰囲気だけでやられそうなお局AP(青木さやか)と何ともカオスな作品。イケメン担当が歩くギリシャ彫刻こと城田優なのも、何だか、濃ゆい…ッ!メゾン・ド・ポリスに続き、疲れた週末の夜におススメ。妖精の遠藤憲一が待っています。
グッドワイフ(TBS日曜21時)
初回:★★★★
出産を機に弁護士を辞めた蓮見杏子は、専業主婦として東京地検特捜部長である夫の壮一郎を懸命に支え、育児に励み、家庭を守ってきた。しかし、そんな幸せな日々が続く最中に壮一郎が突然汚職の疑いで逮捕され、さらには壮一郎の女性スキャンダルまで明らかになり、懸命に家庭を守ってきた杏子の生活は激変。壮一郎のスキャンダルの真相が明確でない中、杏子は2人の子供を守るために16年ぶりに弁護士に復帰することを決断する。(Wikipediaより)
・内容は王道かつ無難
・バファリンの半分は優しさで出来ているように、グッドワイフの8割は常盤貴子の魅力で出来ている
前クール作品『SUITS』のように人気洋ドラマを日本版にリメイク。フジがSUITSでしたくても出来なかったことを日曜劇場は上手く落とし込めていた。内容は至って普通だけど、主役の蓮見杏子というか常盤貴子が魅力的すぎ…!久しぶりの職場復帰に四苦八苦しながらも、妻となり母となった杏子が過ごした16年間は決して無駄じゃなかったと感じられる描写が素敵だった。そこを上手く反映できる常盤貴子も流石!今後作品内に、常盤貴子の魅力以上のものが出てくるかが肝だと思う。
□深夜ドラマ部門□
深夜ドラマとプライム帯作品は、基準や視聴者の求めるものも違うので分けました。どこからが深夜帯なのかは難しいけれど、始まりが0時以降の作品(初っ端から違うけど23時59分はもう0時だよね!!)を対象にします。
人生が楽しくなる幸せの法則(日本テレビ木曜23時59分)
初回:何だこれは
何かと難あり(ブス)なOL3人が「ちょうどいいブスの神様」の指南によって、新たな自分へ踏み出そうとする物語。山崎ケイの人気エッセイをドラマ化。
・クオリティが「スカッとジャパン」
・これはいったい何なんだ
山崎ケイが提唱する「ちょうどいいブス」は「美人ではなくどちらかと言うと見た目はブスだけど、いけなくもない女性」のことだと思っていたので、コミュニケーションがとれない女性=ブスと表現するドラマ版に違和感。この御時世、そう表現せざるを得ないのは理解できるけど、言いたいことも言えないこんな世の中はポイズンなのはわかるけど、主軸を変えてまでドラマを作る意味…!〝見た目ブスでも仕草や気配り一つでイイ女になれるよ〟から〝社会で生きていく為には社会に対応できる柔軟さを身につけろ!〟みたいな内容に仕上がっていて、「ちょうどいいブス」になるメリットもイマイチ感じられない。山崎ケイの教えを広めたいならばドラマではなく、バラエティーのワンコーナーの方が良い。
フルーツ宅配便(テレビ東京土曜0時12分)
初回:★★★.5
咲田は東京でサラリーマンをしていたが、勤務先が倒産した事で失業し故郷へ帰って来た。故郷のラーメン店で食事をしていた所にかつての知人・ミスジと再会し、ミスジから「デリバリーヘルスで働かないか?」と誘われる。こうして咲田はデリバリーヘルス・「フルーツ宅配便」の店長見習いとして勤務する事になるが、そこに勤務する女性たちは夫のDVから逃れて来た者、生活費のために勤務する者などの様々な事情を抱えていた。(Wikipediaより)
・あらすじを読んで気になったら、迷わずGO
この手の作品は受け取る視聴者の好み次第なので何も言うまい。私は好きな視聴者です。
↓初回満足度(期待度)
★5
★4.5 スキャンダル専門弁護士QUEEN
★4 グッドワイフ
★3.5 家売るオンナの逆襲
★3 メゾン・ド・ポリス
★2.5 わたしのおじさん
★2 3年A組
★1 トレース~科捜研の男~
↓初回満足度~深夜~(期待度)
★3.5 フルーツ宅配便
★3 ゆうべはお楽しみでしたね
何だこれは 人生が楽しくなる幸せの法則
ちなみに★は、続編である「家売るオンナの逆襲」を基準に考えました。家売るオンナ・グッドワイフ・QUEENは、第一話の満足度としては横並びだけど期待を込めての差別化!これだけ言っておいて★1の作品が面白くなった暁には死に物狂いで筆を走らせます。
次回は土曜日のラッシュが終わり次第に更新(予定!)