あすなこ白書

日本のドラマっておもしろい!

勘違いオジさんのドラマ『デザイナー渋井直人の休日』がおもしろい

脚本が良い、役者の芝居がうまい、続きが気になる。

 

ドラマの良さを語るための言葉は山ほどある。でも、このドラマの面白さを伝えるためには、何を使えばいいのだろう。どれも当てはまるようで当てはまらない。何が面白いのかはわからないけれど、めちゃくちゃ面白い作品がテレ東の夜に潜んでいる。

 

f:id:asunako_9:20190214170620p:plain

木ドラ25「デザイナー 渋井直人の休日」:テレビ東京

 

意識高いオジさんが返り討ちに合うドラマ

 

勘違いオジさんの名前は渋井直人。本やCDジャケットなど、あらゆるデザインを手掛ける“おしゃれ”デザイナーだ。休日にはレコード店やおしゃれなカフェを訪れ、自由な時間を満喫する。周囲の人は渋井直人のことを「こだわりの人」と呼んだ。

しかし、私は意識が高いベテランデザイナーの話がしたいわけではない。痛いオジさんの話をしたいのだ。

 

仕事は軌道に乗った渋井だが、恋愛はまだまだ。地位もあり見た目も洒落ている意識の高い彼を、周りが放っておくわけがなかった。

 

「ムサビの女子大生、渋井さんとヤりたいって言ってましたよ」

 

「この子ね、渋井さんのこと本当に好きなんですよ」

 

「あの子、共演者なら誰とでもヤるらしいっスよ」

 

「いやいや、そんなことないって(笑)」と言いつつも、渋井はいちいち心躍らせてしまう。そんなこともあるかもしれないがそんなことは絶対ないのに、渋井はいちいち胸をときめかしてしまうのだ。フタを開けてみれば、カフェの店主(池松壮亮)がボソッと言った“ムサビの女子大生”こと川栄李奈は、渋井の名前を覚えてすらいなかったし、ゆとりアシスタント(岡山天音)曰く“誰とでもやるシンガーソングライター”の池田エライザは、ライブの打ち上げにすら呼んでくれなかった。

「あーーーーっ」と自分の勘違いに身悶える渋井の姿を見て、唇の隙間からフフフと声が漏れる。ああもう、だからやめとけって言ったのに(画面の前で)。

 

第4話:「渋井直人の名声」

いつも周りに余計なことを吹き込まれて壮大な勘違いをしてしまう渋井だが、第4話では一人で訪れた店が舞台だった。小さな創作料理屋を営む美人女将・山口紗弥加。お通しに出た“カリフラワーのタブレ”という得体の知れないメニューが、店のこなれ感を物語る。心ほぐれる料理に、気さくに話しかけてくる女将。「ついに見つけちゃったかも……!」と得体の知れない料理に舌鼓を打ちながら、またもや渋井は心を躍らせていた。

 

つい先日受けたインタビューで「休日は、デザイナー渋井直人を休む」とドヤ顔で語っていたにも関わらず、自分の仕事をさりげなくアピールする渋井。これから更に距離を詰めようとしたその矢先、THE業界人風の男with美人モデルが現れる。ただの常連客だと思ったその男、実は日本NO.1デザイナー、ルカニ可児(村上淳)だったのだ。

 

ジェラシーを擽られる存在を目の前に早々と店を去ろうとした渋井だが、なんとルカニの方から声を掛けられる。前々からイケ好かない奴だと思っていたが、あの、あのルカニ可児が、自分の存在を知っていてくれた……!ルカニとの格の違いを痛感するものの、彼の仕事の流儀に感銘を受ける渋井。思わぬ形で出会ったソウルメイトと楽しい夜を共にした。

帰り際に、渋井は美人女将から紙袋を渡される。

 

「これ、パパっと作ったからたいしたものじゃないんだけど、お夜食。

これ食べてお仕事頑張って。風邪ひかないでね」

 

一人での帰り道、紙袋の紐をぎゅっと握りしめた渋井は何とも言えない表情を浮かべていた。このシーンを背景に、渋井の心の声が入る。

 

『二人きりだったら、きっと抱きしめていたことだろう』

 


ノローグを聞いた瞬間、私は声をあげて笑った。もう我慢できなかった。

ちなみに第4話のオチはルカニ可児と美人女将が実は恋人同士だった”というもの。店前で寄り添う二人を見て、渋井は固く心に誓うのだった。「もうあの店にはいかない」と。あーーーもうまたやっちゃった、あーーーーーもうだからやめとけって言ったのに(画面の前で)。

 

結局『デザイナー・渋井直人の休日』の何が面白いのか

 

意識高いデザイナー・渋井直人が美女と出会い、勘違いして、コテンパンにやられる。

 

人の不幸見て楽しむ作品だと言われれば、その作品を好きな私はすごく意地が悪い人間のように聞こえるが、たぶん意地が悪い人間なのだろう。「この人、痛い目みればいいのに!」と思ういじわるな私の小さな欲を、そっと満たしてくれる存在、それが渋井直人だ。

だから言ったのに。いつになれば学ぶんだ。このドラマを見る度にそう思うけれど、渋井直人には懲りずに勘違いしつづけてほしいし、いつまでもトホホと肩を落として帰ってほしい。

 

この面白さを、なんと伝えよう。

 

脚本が良い、内容が面白い、光石研も周りも芝居が素晴らしい、演出がいい。

 

どれも当てはまるけれど、これらの言葉だけでは収まりきらない。今作の良さを表す言葉が、もっと、もっと、他にあるはずだ。しかし、ドラマが終わる来月までに到底思いつきそうもない。とりあえずテレビ東京大先生には『孤独のグルメ』のように渋井直人のシリーズ化を希望する。第3シーズンを放送するくらいには、私のボキャブラリーも今よりは確実に増えているはずだ。

 

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

2019冬ドラマ初回感想④原島浩美がモノ申す!~みかづき

 出来ることならば、ドラマは最初から見た方が面白い。

常々そう思っている暇な私が各局の新ドラマの感想を(TVerの無料後追い放送に間に合うように)足早に話します。

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

asunako-hakusho.hatenablog.com

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

よつば銀行 原島浩美がモノ申す!〜この女に賭けろ〜(テレビ東京月曜日22時)

f:id:asunako_9:20190128124917j:plain

ドラマBiz よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~|主演:真木よう子|テレビ東京

初回:★

「女性の働き方改革」の一環として、女性の管理職を増やすことになった中堅都市銀行・よつば銀行。グループ最下位の台東支店に赴任したのは、トラブルメーカー・原島浩美だった。

 

・いろいろな意味で集中力が必要

・テンポがイマイチ

 

銀行上層部の権力争いの材料として台東支店へ派遣された女課長・原島浩美。25年前以上の原作を現代風にリメイクしているとはいえ、どことなく古さを感じてしまう作りだった。固い言葉がバンバン飛び交う男たちの中で、原島浩美がおっとりマイペースに話すのもテンポが悪い。何よりも、真木よう子の喋り方のクセが強いんじゃ…!と私の中の千鳥ノブが叫んでいた。

 

後妻業(フジテレビ火曜21時)

f:id:asunako_9:20190128124625j:plain

後妻業 | 関西テレビ放送 カンテレ

初回:★★★.5

 資産家の老人をターゲットにし、遺産目的で結婚をする後妻業。男を手玉にとる天才・小夜子(木村佳乃)が狙うのは、資産家・中瀬耕造(泉谷しげる)。耕造の娘・朋美(木村多江)は小夜子の魔の手を阻もうと、私立探偵と共に立ち上がる。

 

・ブラックな吉本新喜劇

・「ワザとらしさ」が逆に好感

・どこから見てもボケ老人にしか見えない泉谷しげるに拍手

 

復讐ドロドロ系と言えば、関西テレビの十八番。しかも舞台がホーム・大阪だから、もう怖いものは何もないんやで~~と言わんばかりにド派手にうった初回が好印象。テンポが良くサクサクと進むので、コメディのようなワザとらしさも気にはならない。ギッラギラの高橋克典と湿り気のある宮本浩次の主題歌が、作品にこれでもかと胡散臭さをプラスしていて逆に…良い。このままペースを落とすことなく突き進んでほしい一作。

 

 みかづき(NHK土曜21時)

f:id:asunako_9:20190128154535j:plain

みかづき | NHK 土曜ドラマ

初回:★★★★

小学校の用務員でありながらいつしか落ちこぼれの子どもたちに勉強を教えるようになった天才的教師の大島吾郎。戦中の国民学校の教育に反発し、自由で豊かな教育の可能性を塾に見出したシングルマザーの赤坂千明。それぞれに個性の異なるふたりが公私ともにタッグを組んだことで、塾業界に新たな歴史が生み出されていく。その歴史はまた、時代とは切っても切り離せない男と女、そして親と子の葛藤の歴史でもあった――。(公式より引用)

 

・夜の朝ドラ

・緩やかながら、芯のある物語

 

「学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」

今作のテーマでもあり、作品全体の雰囲気をも表すヒロイン・千明の台詞。塾業界で奮闘する固めなお仕事ドラマかと思いきや、優しく穏やかな物語だった。己の使命を突き進む千明がとびきりキュート!破廉恥~~と叫びながら走る高橋一生もベリーキュート!!全5回という限られた枠の中で、どのように物語を展開していくのか期待したい。

***

早いものでは3話が放送された今、1月後半時点での満足度をつけてみました。

 

↓1月時点での満足度(期待度)

★5

★4.5 グッド・ワイフ

★4 トクサツガガガ(1話)・家売るオンナの逆襲・みかづき(1話)

★3.5 スキャンダル専門弁護士QUEEN・後妻業(1話)初めて恋をした日に読む話

★3 

★2.5 ハケン占い師アタル・メゾンドポリス・イノセンス・トレース~科捜研の男~

★2 3年A組

★1 わたしのおじさん・僕の初恋を君に捧ぐ・原島浩美がモノ申す(1話)

※初回しか放送されていない&まだ2話以降見ていない作品は(1話)と表記。

 

初回から勝手にランクダウンしたスキャンダル専門弁護士QUEENの巻き返しに期待。2018年春夏のように突出した作品はないが、無難に楽しめる作品はある。昨年からNHKが好調!

 

↓初回満足度~深夜(0時以降始まり)~(期待度)

★4 フルーツ宅配便

★3.5 デザイナー渋井直人の休日(1話)

★3 ゆうべはお楽しみでしたね

何だこれは 人生が楽しくなる幸せの法則

 

深夜は全てチェックしきれず…!視聴継続は上記4つ(何だこれはと言いつつ、日テレ深夜はメジャーな枠なので視聴続行)。時間があるときに『さすらい温泉 遠藤憲一』『JOKER ×FACE』『節約ロック』もチェックし続けたい。

 

駆け足ながらドラマ初回感想記事は一度幕引き!

お付き合いいただき、ありがとうございました!

2019冬ドラマ初回感想③初めて恋をした日に読む話~僕の初恋をキミに捧ぐ

出来ることならば、ドラマは最初から見た方が面白い。

常々そう思っている暇な私が各局の新ドラマの感想を(TVerの無料後追い放送に間に合うように)足早に話します。

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

初めて恋をした日に読む話(TBS火曜22時)

f:id:asunako_9:20190117145739j:plain

火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』|TBSテレビ

初回:★★★.5

4流の予備校教師である春見順子は、中学・高校時代は優等生であった。しかし、東京大学受験に失敗して以降、婚活に就職活動にと人生の岐路でことごとく失敗し、そのおかげで一緒に暮らしている母親ともかなり険悪な関係になっている。そんな中で超のつく低レベルな高校に通い、髪の毛をピンク色に染め上げた不良高校生である由利匡平から東大に受かるように指導してほしいと言われる。(Wikipediaより)

 

・ゆるっとのんびりドラマを楽しみたい人向け

深キョンが可愛い、それだけでいい

・ゆるふわなドラゴン桜、しかし深キョンが可愛い 

 

TBS火曜日10時枠に深キョンが帰ってきました。30代のこじらせ女子を演じさせたら、深キョンの右に出るものはいない。深キョンが主役にくると、どんな内容でも「オトナ女子あるあるラブコメ」として成立するので深キョンの力まじハンパない。

事件モノが多い今期、なんと貴重なラブコメ作品…!ラブコメを求めていた人、ゆるっとドラマを見たい人におすすめ。個人的には、ラブコメに出演する永山絢斗(希少種)を勝ち目ゼロでも応援したい。

 

ハケン占い師アタル(テレビ朝日木曜21時)

f:id:asunako_9:20190118110710j:plain

木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』|テレビ朝日

初回:★★.5

イベント会社「シンシアイベンツ」に派遣社員として入った的場中。時折奇妙な行動をとる中(アタル)が巻き起こすお仕事コメディー。

 

・キャストは演技力化け物集団

・遊川作品にしては主人公が(比較的)まとも

・ゲッターズ飯田よりも「新宿の母」「細木数子」的な占い師

 

家政婦のミタ」や「過保護のカホコ」を手掛けた遊川和彦氏の作品。一見、奇妙にも思えるアクの強い主人公が、周りのダメダメな人たちを良い方向へ導いていく…という流れが十八番。今作のアタルも、「ん?」と思うような新入社員だけど、今までの主人公たちよりは比較的まともかもしれない。杉咲花ちゃんの愛らしい笑顔に癒されます。

主役の杉咲花を始め、志田未来間宮祥太朗・志尊淳と若手キャストも演技派揃い。対する大人たちも小澤征悦野波麻帆板谷由香、及川光博とガッチガチに固めているわりに…内容はチープ!主人公・アタルが、占いを通して各キャラ達にダメ出ししていく様は、未来を見る系の占いよりも「ズバリ言うわよ!」系の説教に近い。というか、多分、恐らく、ハケン心理カウンセラーアタル…!

 

トクサツガガガ(NHK金曜21時)

f:id:asunako_9:20190119205239j:plain

トクサツガガガ|NHK ドラマ10

初回:(期待を込めての)★★★★

仲村さんは26歳のOL。職場では女子力が高いと思われているが、その実態は戦隊ヒーロー『ジュウショウワン(獣将王)』を始めとした特撮全般を愛する特撮オタクであった。仲村さんは幼いころから特撮が好きだったが、彼女の母親はその女の子らしからぬ趣味を毛嫌いし、特撮を見ることを固く禁じた。仲村さんも表立って逆らうことなく母親の好む女の子らしいものを受け入れていたものの、高校卒業直前に特撮熱が再燃し、隠れオタクになったのだった。(Wikipediaより)

 

NHKのこだわりが凄い

・「好き」を声に出して言えない、全ての人たちに捧げる作品

・特撮好きなお姉さんが見たいならココ

 

いわゆる【生粋の陽キャ】側の人にはわからないだろうけど、隠れた趣味を持っていた人には刺さりまくることでしょう。特撮好きなはああだこうだ言わず、とにかくGO!絶対後悔させないと断言できるほど、NHKのこだわりが凄いです!劇中劇(主人公が好きな特撮作品)は本家・テレ朝と肩を並べれるクオリティで、登場するグッズも全て発売しているのではないかと思うほど。ガガガの制作陣の皆さま、プロフェッショナル出演できるのでは…!?

特撮好きなお姉さんを見たければ『トクサツガガガ』、おじさまを見たければ『メゾン・ド・ポリス』。金曜の22時、どちらを見るかで迷った方は一度、自分の胸に手を当ててみてください。

 

イノセンス 冤罪弁護士(日本テレビ土曜21時)

f:id:asunako_9:20190119215131j:plain

イノセンス 冤罪弁護士|日本テレビ

初回:★★★

保駿堂法律事務所の若手弁護士・黒川拓(坂口健太郎)は、日本の司法制度では難しい逆転無罪を3年で5件も勝ち取った凄腕弁護士。しかし、その素顔は整理整頓が苦手で事務所の物置に住み着いている変わり者だった。(公式より)

 

ジェネリック99.9

・可もなく不可もない

 

少し変わり者の主人公が実は超優秀で、冤罪事件も逆転無罪!大掛かりな実証実験も、真実をつかみ取る為なら厭いません!!!!あれ、これどこかで…!

出だしは面白そうだったけど、進めば進むほど99.9だった。リメイクではなくオリジナルなので、ここからどう違いが出てくるのか。それとも出てこないのか…!坂口健太郎の弁護士役は良い。

 

僕の初恋をキミに捧ぐ(テレビ朝日土曜23時30分)

f:id:asunako_9:20190120000705p:plain

土曜ナイトドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』|テレビ朝日

初回:★★

幼い頃から心臓病で入院していた逞と、その主治医の娘の繭。8歳のある日、繭は逞が「20歳まで生きられない」ことを知り、何とか逞の病気を治せないかと悩む。そんな繭の想いを知らない逞は、「大人になったら僕のお嫁さんになってください」と繭にプロポーズ。繭は「20歳になったらぜったいよ!」と応えるのだった。やがて、逞自身も修学旅行中の診察で、自分が20歳まで生きられないことを知る。そして、繭と一緒にいても幸せにできないと考え、逃げるように全寮制の中高一貫校に入学する。(Wikipediaより)

 

・あの時の胸キュンも、10年経てば首傾げストーリーに変わる

・安定のSho-comi

・皆若い、若いけど高校生ではない

 

『僕キミ』はまさにリアタイ世代で、漫画全巻持ってました。原作を知っている側から思うのは、やっぱり何だかちょっと違う。特に繭役は、もう少しハツラツさが欲しい(個人的には友人役の矢作穂香ちゃんの方が近い。イタキスになるけど)

原作を知らなければ、今後の展開的に楽しめると思う。だけど、やっぱりそのまますれば10年前には笑ってキュンとしていた展開も、こいつら何やってんだ…展開になるんだと痛感して辛かった…。野村周平を始め、全キャストが大体20歳を超えているので、なぜ敢えてキャスティングしたのかが気になる。3年A組が、ごっそり10代を持っていったからだろうか。

 

↓初回満足度(期待度)

★5

★4.5 スキャンダル専門弁護士QUEEN

★4 グッドワイフ・トクサツガガガ

★3.5 家売るオンナの逆襲・初めて恋をした日に読む話

★3 メゾンドポリス・イノセンス

★2.5 ハケン占い師アタル

★2 3年A組・わたしのおじさん(二話見て移動)・僕の初恋を君に捧ぐ

★1 トレース~科捜研の男~

 

↓初回満足度~深夜(0時以降始まり)~(期待度)

★3.5 フルーツ宅配便

★3  ゆうべはお楽しみでしたね

何だこれは 人生が楽しくなる幸せの法則

 

次回は…残っている初回を見たら更新!(予定) 

2019冬ドラマ初回感想②スキャンダル専門弁護士QUEEN~グッドワイフ

出来ることならば、ドラマは最初から見た方が面白い。

常々そう思っている暇な私が各局の新ドラマの感想を(TVerの無料後追い放送に間に合うように)足早に話します。

 

 ↓前回はこちら

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

スキャンダル専門弁護士 QUEEN(フジテレビ木曜22時)

f:id:asunako_9:20190115105453j:plain

スキャンダル専門弁護士 QUEEN - フジテレビ

初回:★★★★.5

緻密な戦略を持ち、嘘すらも正義に変える力を持つ氷見江は法廷ではなく、様々なジャンルのスキャンダルや社会的トラブルの裏側を専門に扱う危機管理専門の弁護士。どれほどの逆境に陥ろうとも決して匙を投げることはせず、あらゆる手段を講じてでも逆境を覆すことを疎かにしない氷見は、スキャンダルによって社会的ダメージを受けて苦しむ世の女性の心に真摯に向き合い、時には人心掌握術を駆使して打開策を切り開いていく。(Wikipediaより)

 

・『刑事ゆがみ』『dele』が好き、じっくりドラマを見る人におススメ

・主人公は弁護士だけど、リーガル要素は薄い

竹内結子率いるチームのバランスが絶妙!

 

「これ面白そう」な匂いが冒頭から充満。2019年冬ドラマは弁護士ドラマが大渋滞で、プライム帯に3作品もある…!しかし今作の主人公・氷見(竹内結子)は、「法廷に立たず」に顧客のトラブルやスキャンダル対応をする専門の弁護士なので、他2作品とは別ベクトルで楽しむことが出来そう。犯罪スレスレの行いをしてまでもクライアントの利益を最優先する所など、何となくSUITSの織田裕二を思い出す。

内容は、じっくり見る人向け。あらゆる所に張り巡らされた伏線や、ふとした日常パートでもハッとさせられる氷見の言葉など噛めば噛むほど味わえる系の作品。結構な集中力で見ないと作品の全てが汲み取れなさそうなので、リアタイが良いのは百も承知で録画をオススメします!!一話は拡大尺だったこともあって少し詰め込みすぎに感じたけど、二話以降の通常回に期待している。

竹内結子率いるチームも黄金比バランス…!例えるならば、竹内結子がガンガンに工事をして水川あさみがデコボコになった部分を平らに舗装し、更に上から斉藤由貴が綺麗にコンクリートで固め、完成された綺麗な道路に咲いたお花が中川大志って感じ(どんな感じ)。とにかく主役・竹内結子と、竹内結子を支えるパワーバランスがこの上なく最高!強者揃いの中で負けじと存在感を示す中川大志(20)、有望な将来しか見えません…!(眩暈)

 

メゾン・ド・ポリス(TBS金曜22時)

f:id:asunako_9:20190115113109p:plain

金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』|TBSテレビ

初回:★★★

退職した警察関係者のみが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」を訪れる新人女性刑事が、シェアハウスに暮らすくせ者のおじさまたちに振り回されつつも事件を解決していく物語である(Wikipediaより)

 

・某バイプレーヤーズより平均年齢高めの「おじさまシェアハウス」

・イケメン見るなら家売るオンナ、おじさま見るならメゾン・ド・ポリス

 

放送前に「2019年冬はどれが面白そう?」と聞かれたら必ず挙げていたけど、実際始まってみると想像以上にライトな作りで少し肩透かしを食らった。何も考えずにドラマを見たい時向け。某作品の「王子が大渋滞」ならぬ「おじさま大渋滞」状態で、一部の層には物凄く刺ささりそう。紳士的おじさま、お色気おじさま、ツンデレ系熱血おじさま、かわいい系おじさま、そしてエプロン姿の不器用な西島秀俊が待っています。

 

私のおじさん〜WATAOJI〜(テレビ朝日金曜23時15分)

f:id:asunako_9:20190115113827j:plain

金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』|テレビ朝日

初回:★★.5

バラエティ制作会社「テレドリーム」に入社した新人ADの一ノ瀬ひかり(岡田結実)は、入社初日に「妖精」と名乗るおじさん(遠藤憲一)に出会う。初日に辞めようとしていたひかりだが、おじさんのサポートにより戸惑いつつもADの仕事に奮闘する。

 

・テレ朝深夜の真骨頂

・何を言っても面白い罪作りな遠藤憲一

 

テレ朝深夜枠は悪びれる様子もなく、堂々と自信満々にどチープ作品を送り込んでくるので一周回って好感。そうだよな、テレ朝深夜はこうでなくちゃな!!

遠藤憲一が「妖精」と名乗るだけでクスっとしてしまうのだからズルい。そこに負けじと食い入るのが、ADあるあるを煮詰めたような純度高いチーフAD(小手伸也)や雰囲気だけでやられそうなお局AP(青木さやか)と何ともカオスな作品。イケメン担当が歩くギリシャ彫刻こと城田優なのも、何だか、濃ゆい…ッ!メゾン・ド・ポリスに続き、疲れた週末の夜におススメ。妖精の遠藤憲一が待っています。

 

グッドワイフ(TBS日曜21時)

f:id:asunako_9:20190115123442j:plain

日曜劇場『グッドワイフ』|TBSテレビ

初回:★★★★

出産を機に弁護士を辞めた蓮見杏子は、専業主婦として東京地検特捜部長である夫の壮一郎を懸命に支え、育児に励み、家庭を守ってきた。しかし、そんな幸せな日々が続く最中に壮一郎が突然汚職の疑いで逮捕され、さらには壮一郎の女性スキャンダルまで明らかになり、懸命に家庭を守ってきた杏子の生活は激変。壮一郎のスキャンダルの真相が明確でない中、杏子は2人の子供を守るために16年ぶりに弁護士に復帰することを決断する。(Wikipediaより)

 

・内容は王道かつ無難

バファリンの半分は優しさで出来ているように、グッドワイフの8割は常盤貴子の魅力で出来ている

 

前クール作品『SUITS』のように人気洋ドラマを日本版にリメイク。フジがSUITSでしたくても出来なかったことを日曜劇場は上手く落とし込めていた。内容は至って普通だけど、主役の蓮見杏子というか常盤貴子が魅力的すぎ…!久しぶりの職場復帰に四苦八苦しながらも、妻となり母となった杏子が過ごした16年間は決して無駄じゃなかったと感じられる描写が素敵だった。そこを上手く反映できる常盤貴子も流石!今後作品内に、常盤貴子の魅力以上のものが出てくるかが肝だと思う。

 

 

□深夜ドラマ部門□

深夜ドラマとプライム帯作品は、基準や視聴者の求めるものも違うので分けました。どこからが深夜帯なのかは難しいけれど、始まりが0時以降の作品(初っ端から違うけど23時59分はもう0時だよね!!)を対象にします。

 

 

 人生が楽しくなる幸せの法則(日本テレビ木曜23時59分)

f:id:asunako_9:20190115183317j:image

人生が楽しくなる幸せの法則|読売テレビ

初回:何だこれは

何かと難あり(ブス)なOL3人が「ちょうどいいブスの神様」の指南によって、新たな自分へ踏み出そうとする物語。山崎ケイの人気エッセイをドラマ化。

 

・クオリティが「スカッとジャパン」

・これはいったい何なんだ

 

山崎ケイが提唱する「ちょうどいいブス」は「美人ではなくどちらかと言うと見た目はブスだけど、いけなくもない女性」のことだと思っていたので、コミュニケーションがとれない女性=ブスと表現するドラマ版に違和感。この御時世、そう表現せざるを得ないのは理解できるけど、言いたいことも言えないこんな世の中はポイズンなのはわかるけど、主軸を変えてまでドラマを作る意味…!〝見た目ブスでも仕草や気配り一つでイイ女になれるよ〟から〝社会で生きていく為には社会に対応できる柔軟さを身につけろ!〟みたいな内容に仕上がっていて、「ちょうどいいブス」になるメリットもイマイチ感じられない。山崎ケイの教えを広めたいならばドラマではなく、バラエティーのワンコーナーの方が良い。

 

フルーツ宅配便(テレビ東京土曜0時12分)

f:id:asunako_9:20190115150615j:plain

ドラマ24 フルーツ宅配便|主演:濱田岳|テレビ東京

初回:★★★.5

咲田は東京でサラリーマンをしていたが、勤務先が倒産した事で失業し故郷へ帰って来た。故郷のラーメン店で食事をしていた所にかつての知人・ミスジと再会し、ミスジから「デリバリーヘルスで働かないか?」と誘われる。こうして咲田はデリバリーヘルス・「フルーツ宅配便」の店長見習いとして勤務する事になるが、そこに勤務する女性たちは夫のDVから逃れて来た者、生活費のために勤務する者などの様々な事情を抱えていた。(Wikipediaより)

 

・あらすじを読んで気になったら、迷わずGO

 

この手の作品は受け取る視聴者の好み次第なので何も言うまい。私は好きな視聴者です。

 

↓初回満足度(期待度)

★5

★4.5 スキャンダル専門弁護士QUEEN

★4 グッドワイフ

★3.5 家売るオンナの逆襲

★3 メゾン・ド・ポリス

★2.5 わたしのおじさん

★2 3年A組

★1 トレース~科捜研の男~

 

↓初回満足度~深夜~(期待度)

★3.5 フルーツ宅配便

★3  ゆうべはお楽しみでしたね

何だこれは 人生が楽しくなる幸せの法則

 

ちなみに★は、続編である「家売るオンナの逆襲」を基準に考えました。家売るオンナ・グッドワイフ・QUEENは、第一話の満足度としては横並びだけど期待を込めての差別化!これだけ言っておいて★1の作品が面白くなった暁には死に物狂いで筆を走らせます。

 

次回は土曜日のラッシュが終わり次第に更新(予定!)

 

2019冬ドラマ初回感想①3年A組~家売るオンナの逆襲

出来ることならば、ドラマは最初から見た方が面白い。

常々そう思っている暇な私が各局の新ドラマの感想を(TVerの無料後追い放送に間に合うように)足早に話します。

 

①3年A組 -今から皆さんは、人質です‐(日テレ日曜22時30分)

 

f:id:asunako_9:20190108111721j:plain

3年A組 ―今から皆さんは、人質です―|日本テレビ

初回:★★

卒業まで残り10日となるなか、担任の柊一颯(菅田将暉)は3年A組29人全員を集めて、突然こう告げた。「今から皆さんは、……僕の人質です」。爆発音が鳴り響き、騒然となる生徒たちを柊は教室内に閉じ込める。彼の最後の授業とは数ヶ月前に自ら命を落とした『ある一人の生徒の死の真相』について。遺書もなく、何かを告げることもなく、突然この世を去ったかつての学園のスター生徒。この真実を知るまで誰も卒業はできない。29人の生徒は自らふたをし、目を背けていたその『真実』と向き合うことになる。(Wikipediaより)

 

ジャンル:「何か見たことがある」が詰まったサイコ系学園ミステリー

 

・普段あまりドラマを見ないライトユーザー狙い?

・ゾクゾクさせたいらしいけど、緊張感はあまり感じない

・ダイヤの原石どころか、既にダイヤな逸材が揃っている生徒たち

 

公式はとにかく私たちをゾクゾクさせたいらしいが、いまいち緊張感を感じないチープな演出が日テレドラマっぽい。ゾクゾクはしないけれど、生徒がサバイバルナイフ持っていたり教師がピーーーーー(ネタバレ)なこともするので、ショッキングな描写が苦手な人には厳しいかも。

しかしこの際内容はどうでもいい、注目すべきは若手キャスト!学園モノはダイヤの原石を見つける楽しみもあるけれど、3年A組には既にダイヤモンドが揃っている。むしろド新人を見つける方が難しい。「3年A組に出てるあの子いいよね~、絶対売れると思う!」と呟けば、「いやww既に売れてますけどwww」みたいなリプライが来るだろうから私が見つけましたツイートは避けた方が良い。個人的推しは、「母になる」「アンナチュラル」出演の望月歩とドラマ版「チア☆ダン」出演の堀田真由。唯一無二の存在感を放つ富田望生に川栄に今田美桜とか、もうメジャーどころがゴッロゴロ。その中でまた新たな才能が出てくるのかとワクワクするけど、私が見つけましたツイートはグッと堪えよう。若手キャストの黒歴史にならないことを願います。

  

②トレース〜科捜研の男〜(フジテレビ月曜21時)

 

f:id:asunako_9:20190108111618p:plain

トレース~科捜研の男~ - フジテレビ

初回:★

23年前の6月、当時小学生だった真野礼二は学校から帰宅後に、自宅で何者かに惨殺された家族の変わり果てた姿を発見する。葬儀で真野はこの事件の真相を自らの手で解明することを涙ながらに誓い、警視庁科学捜査研究所の法医科に所属する法医研究員となる。(Wikipediaより)

ジャンル:オモシロ科捜研ミステリーかと思いきやド級のサスペンス

 

・『科捜研の女』のパロディかと思えば悪い意味で「そうじゃない」

・月曜から耐え難い重さ

・主役は船越英一郎

 

「科捜研の男」なんて言うからミタゾノっぽい感じだろうと思っていたら、ド級のサスペンスで腰抜けた。初回なのに全く掴みのない内容にも腰抜けた。漫画原作で舞台は科捜研、ヒロインの名前は沢口だから「これ科捜研の男じゃ~~ん、サブタイトルにしちゃお☆」的なノリが全てを台無しに…なぜ科捜研の男を名乗った…!

初回に思った「なぜ…」だけで3000字くらいは書けるけど、フジ的には春夏くらいに控えてる本命作品前の箸休めなのかもしれない。それにしてもアンナチュラルが大ヒットして未だに熱が冷めない今、これ持ってきます…⁉船越英一郎ファンの方くらいには薦めたいけど、私が帝王のファンなら本家本元のサスペンスを見ます。

 

③家売るオンナの逆襲(日本テレビ水曜22時)

 

f:id:asunako_9:20190109152052p:plain

家売るオンナの逆襲|日本テレビ

初回:★★★.5

天才的不動産屋・三軒家万智。彼女に売れない家はないという。客の抱える個人的な問題をも慧眼で察知し、容赦なく関わりながら、家という人生最大の買い物を型破りな方法や手段で豪快に売りまくる彼女の働き方・生き方に、次第に周りの人間も影響を受け、感化されていく。(Wikipediaより)

 

・イケメン見たいならここ!!!!(重要)

・何も考えるな、キャラクターをただ愛でろ!! 

 

「天才的不動産屋・サンチーがあらゆる角度からプロモーションを仕掛け、家を売りまくる話」と頭においておけば、いつ何時から見始めても大丈夫。チープな内容も相変わらずだけど、キャラ設定のセンスの良さも健在!視聴者の「こんな○○、見たかった…!」が詰まった夢のある作品で、目の保養をするならば一先ずここ。完全無欠のクールビューティー北川景子をコメディエンヌとして活かせるのも家売るオンナくらいかもしれない。

 

□深夜ドラマ部門□

 

④ ゆうべはお楽しみでしたね(TBS火曜1時28分)

 

f:id:asunako_9:20190109144750j:plain

MBSドラマイズム「ゆうべはお楽しみでしたね」 | MBS

初回:★★★

ドラクエシリーズ初のMMORPGである『ドラゴンクエストX』に最初は戸惑っていた「パウダー」だが、ゲーム内で死んでいたところをオーガの「ゴロー」に助けられたためフレンドになる。そんなある日、ゴローはアパートの賃貸契約が切れるということで、一人暮らしをしていたパウダーの家に引っ越し、ルームシェアすることになる。

しかし、パウダーはゲーム内では女キャラクターだったが現実には男で、ゴローはゲーム内では男キャラクターだったが現実では女だった。お互いに同性だと思っていたためルームシェアを承知したはずが、勘違いで異性とのルームシェアになってしまう。(Wikipediaより)

 

・ゆるっと深夜ドラマを見たい人におススメ

・本田翼の「じゃあ、ドラクエしよっか!」に作品の魅力が詰まっている

 

ゆるっと深夜に楽しめる30分。普段派手めな化粧をしている本田翼が家に帰ったらモコモコのジェラピケを着てドラクエしてるなんて、なんつー夢のような光景…!その桃源郷が、ここにはあります。岡山天音の害がないラブコメ主人公男っぷりも良い。普段イケメン声優で活躍している宮野真守が、声は良いが何とも鬱陶しいアニメイト店員を好演!2019年はドラマ界隈でも見かけることになりそう。

 

***

次回は日曜劇場「グッド・ワイフ」視聴後に更新(予定!)

とても優柔不断な私が決める年間ドラマBEST10【2018】

お題「2018年を振り返る」

 

年末の皆さんのツイートを見て勝手な使命感に駆られ、筆を取りました。自分でランキング付けすると記憶が鮮明な作品を上位に選んでしまう恐れがあるので、一人ソートサイトを作り、最終的にロボットに決めてもらいました。ちなみに完走したのは54本。本能の赴くまま、そして何よりも年を越す前に書きあげることを目標に突っ走ります!!!!!!!!年末年始の「お供」の判断材料にでもしていただけると幸いです。

 

f:id:asunako_9:20181231225418j:image

 

 

 

第10位:あなたには帰る家がある(TBS金曜22時/春ドラマ)

f:id:asunako_9:20181230221416j:plain

金曜ドラマ 『あなたには帰る家がある』|TBSテレビ

 

昨今の不倫ドラマはもはやファンタジーの一種。過激描写やありえないっつーの!(©︎牧野つくし)的な展開の連続で、さすがの視聴者もヘトヘト。しかしあな家が描くのは不倫のスッタモンダの「その先にあるもの」で、家族の在り方や自分の生き方を改めて考えさせられる作品でした。飽和状態だった不倫ドラマ業界に一石を投じたと言っても過言ではありません。「あなたには帰る家がある」と言いつつ、顔が玉木宏なこと以外取り柄のない男・秀明の帰る家が一向に現れる気配が無いのが見どころ!

 

▼「面白いから見るべき」と第10回目放送直前に書いた記事はこちら(遅い)

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

第9位:コンフィデンスマンJP(フジテレビ月曜9時/夏ドラマ)

f:id:asunako_9:20181231005212j:plain

コンフィデンスマンJP - フジテレビ 

 

月曜の憂鬱さをも吹っ飛ばしてくれる泥棒3人の痛快コメディー!これぞ月9の看板に相応しく、今後月9をご担当される方々には是非履修していただきたい作品ですね。

 

第7位:女子的生活(NHK金曜22時/冬ドラマ)

f:id:asunako_9:20181230231156j:plain

ドラマ10「女子的生活」 | NHKドラマ

 

志尊淳がトランスジェンダーを演じ、話題に。そして本当に志尊淳が素晴らしかった!!放送回数はわずか四回ながら、闘う主人公・ミキの生き様がありありと伝わる作品でした。

平成も終わろうとしている今、ミキが生きる世界は決して優しいものではなく、今でも心無い差別や偏見が溢れています。そこに現れたのが、かつての同級生・後藤(町田啓太)。この後藤が本当に良いやつなんすよ…!!!お前がモテないとか世間がどうかしてるよ!もし下を俯きそうな方がいたら見てほしい。性別立場関係なく、奮闘するミキの姿は頑張るあなたの背中を押してくれます。

 

▼「絶対見てほしい」と放送終了後に書いた記事はこちら(遅い)

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

第7位:昭和元禄落語心中(NHK金曜22時/秋ドラマ)

f:id:asunako_9:20181230234818j:plain

 

昭和元禄落語心中 | NHK ドラマ10

 

#勝手にドラマ大賞2018秋(私が毎シーズン行う)でも勝手に作品賞に選ばせていただいた。アニメとは違う形で原作の魅力を引き出した「実写化作品」のまさに理想形。特に山崎育三郎の助六が最高で、どんだけ器用な役者なんだと恐ろしくなった。芝浜での「また夢になるといけねえ」が忘れられません。あと与太郎役の竜星涼がこれまた良いんですわ…!普段トリッキーな役を当てられがちな彼ですが、真っ直ぐな与太郎もとても魅力的でした。

 

第6位:モンテ・クリスト伯(フジテレビ木曜22時/春ドラマ)

f:id:asunako_9:20181231140239j:plain

モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐― オフィシャルサイト - フジテレビ

 

とりあえず3話まで見て。

と言いつつ、私は序盤から結構楽しんでいました。世間的には3話まで忍耐ゾーンらしいですが、モンクリは一話からみないとワケワカメなので是非一話から見てください!コンプライアンス何それおいしいの?と言わんばかりの躊躇いの無い復讐劇に毎回唖然、リアタイ時の私はほぼほぼ息を吸えていなかった(体感)。原作が明治時代でしかも外国が舞台だなんてことを忘れるほど、一つの作品として成立しています。高貴の塊・おディーン様を主役に置き、脇をガッチガチのキャストで固めている所がクゥ〜〜憎い!!やらしい!本当やらしい!!(褒めてる)一時間があっという間で、毎週木曜日が楽しみで楽しみで仕方なかった。来週へのワクワク感という連ドラの醍醐味を味わえる作品…ってじゃあ今から見たら醍醐味味わえないじゃんと思う方。こちとら、そんな貴方が羨ましいです。あの拷問のような一週間を体験せずに続きがすぐ見れるんですもん。死ぬほど羨ましいです。

 

▼見てほしいと5.6話放送時点で書いた記事(私にしてはまあまあ早い)

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

第5位:アンナチュラル(TBS金曜22時/冬ドラマ

)f:id:asunako_9:20181231140440j:plain

金曜ドラマ『アンナチュラル』|TBSテレビ

 

「最近のドラマ本当つまんねぇよな」と言う人に、真っ先に見せてやりたい。野木さんの真骨頂はオリジナルにありますね。一話一話にテーマがあり、何処から見ても何度見ても面白い中、若き才能が光りまくった「死の報復(ゲスト:泉澤祐希)」と「殺人遊戯(ゲスト:望月歩)」が個人的な推し回です。脚本・演出は勿論、キャスティングのセンスが抜群!脚本のポテンシャルを余すことなく発揮できるキャストは、あのメンバー以外考えられません。

余談ですが、一月から始まる月9がアンナチュラルと比較されボロクソに叩かれそうで今から勝手に心配してる。

 

第4位:隣の家族は青く見える(フジテレビ木曜22時/冬ドラマ)

f:id:asunako_9:20181231140623j:plain

隣の家族は青く見える - フジテレビ

 

私が沼にハマった「ラスト・シンデレラ♡」の脚本家・中谷まゆみさんが描いた今作。となかぞでも、気付けば沼にいました。深キョン×松ケン夫妻の妊活ドラマかと思いきや、現代のあらゆる多様性をテーマにした作品。事実婚、ゲイカップル、そして普通だと思っていた家庭にも悩みがあったのです。

人の幸せを願っている場合じゃないのは百も承知で、それでも願わずにいられなかった深キョン松ケン夫婦の幸せ…!来世は深キョンに生まれたいし、来世は松ケンみたいな旦那さんが欲しい。そしてわたさくフォーエバー…!単純野郎なので、気付けばDISH//のCDが家にあった。

 

▼これも最終回二話くらい前に書いた記事(とても遅い

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

第3位:義母と娘のブルース(TBS火曜22時/夏ドラマ)

f:id:asunako_9:20181231135257j:plain

火曜ドラマ『義母と娘のブルース』|TBSテレビ

 

この夏の大本命!序盤にナンダコレと思っていたのも束の間、すっかり虜になっていました。枠が同じで契約結婚絡みだからか何かと逃げ恥と比較されがちだけど、ぜんっぜん別物。

綾瀬はるか演じる亜希子さんがこれまた良い人で(ギボムスワールドには基本良い人しか存在しない)、それが作品の心地良さにも繋がった。そして何と言っても 竹  野  内  豊!!!佐藤健井之脇海も良いけれど何と言っても 竹  野  内  豊!!!90年代、ビーチボーイズなどで世間の女子をキャアキャア言わせた彼が平成最後の夏、またもやお茶の間を席巻しようとは…!!ご本人には最低でも120歳くらいまでは長生きしていただきたいし、日本政府はどんな手を使ってでも竹野内豊のクローンを生み出すべき。次の時代で是非お願いします。

 

第2位:透明なゆりかご(NHK金曜22時/夏ドラマ)

f:id:asunako_9:20181231135308p:plain

透明なゆりかご | NHK ドラマ10

 

文科省の皆さーん、ここですよ〜!!

自身も発達障害を抱えた見習い看護師のアオイが、町の小さな産婦人科で奮闘する物語。産婦人科ものだと「コウノドリ」が挙げられますが、それとは180度違うアプローチで攻めています。17歳のアオイが立ち会う現場は、中絶・母体死亡・未成年出産と想像を絶するものばかり。民放ではちょっと放送できないかもしれません。目を背けたくなるような重いテーマを扱っていても、透明感と柔らかさがある作品に仕上がったのはひとえに主演・清原果耶ちゃんのお力…!ある種の浄化作用のようなもの(間違いなく特集能力)を持っているんですよね、芝居も良いけどナレーションの威力が凄まじいです。ザ・ノンフィクションのナレーションをした日なんかには、内容に関わらず滝のような涙を流しそう。NHK最大のラッキーは、清原果耶という女優に出会えたこと。次の時代でも語り継がれるべき作品です。

 

第1位:記憶(BSフジ水曜22時/春ドラマ)

f:id:asunako_9:20181231155109j:plain

『連続ドラマ「記憶」』|BSフジ

 

贔屓目なしに見ても、どう考えても一番だった。

テレビにも出演するような有名弁護士がアルツハイマー病に侵され、自分の生涯をかけてある事件の真相究明をする物語。一見関係なさそうに見えますが、共通するのは「人としての尊厳」なんですよね。韓国ドラマのリメイクですが、非常に良く出来ていて何でフジテレビは地上波プライムで放送しなかったのか甚だ疑問。全12話で枠からはみ出ようとセンシティブな題材だろうと、地上波プライムで放送すべき。今からでも遅く無いので、来年の秋ドラマらへんで地上波プライム放送してほしい。視聴率20%は間違いなくいくし、ドラマ好き10人に見せたら10人が面白いというであろう変な自信があります。え?私?

 

f:id:asunako_9:20181231213317j:image

勿論作品には出演しておりません!(©️アンジャッシュ渡部)

 

でも大恋愛が話題を掻っ攫っている中で追随するように地上波夕方枠で再放送していた心意気は嫌いじゃないぜ…!

ちなみに私はぎぼむす並みに泣いた。とても良い作品だし、もっと沢山の人に見てほしい作品なので一位にしました。そして万が一フジテレビ関係者の方がいらっしゃいましたら、これを是非とも地上波プライムに持ってきてください。月9でも良いと思いますが「月曜から重い」と言われるのが目に見えているので、木10で大丈夫です。

 

▼入りきらなかったドラマ▼

家政婦のミタゾノ2(テレビ朝日金曜23時/春ドラマ)

おっさんずラブ(テレビ朝日土曜23時/春ドラマ)

・dele(テレビ朝日金曜23時/夏ドラマ)

バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜

(テレビ東京水曜22時/夏ドラマ)

・獣になれない私たち(日本テレビ水曜22時/秋ドラマ)

 

ちなみに11位はdeleでした…!単に好みの問題で、クオリティではTOP3入りします。順番はさておき、どれも質の良い作品だと保証します!

 

▶年末年始の暇を楽しみたい(誰もが楽しめる)

アンナチュラル・ぎぼむす・あな家・コンフィデンスマンJP・ミタゾノ

▶イケメン・美女を見たい(キャラ萌えが強い)

アンナチュラル・となかぞ・コンフィデンスマンJP・おっさんずラブ

▶気合を入れてドラマを見たい

記憶・モンクリ・dele

 

をオススメします!NHK勢のクオリティは素晴らしいけど、年末年始に見る作品ではないな…

 

▼単発ドラマ部門▼

f:id:asunako_9:20181231142133j:plain

黒井戸殺し - フジテレビ

 

 

2018年は本当に豊作で「こんな面白いクール二度とこないわ…」と思っていたら、次のクールも面白かった…!が続く、神がかった1年でした。こんなにヒット作が生まれて2019年は大丈夫…?と勝手に心配していますが、素人の無駄な心配で終わることでしょう。

私がドラマをここまで見るようになったのは、仕事からの現実逃避がきっかけです。やるべきことはあって、でもどうしても出来なくて、逃げるようにドラマを見始めました。すると面白いのなんの。この面白さを共有したい~と思い、友達に「昨日のドラマ見た?」と聞きまくったら皆口揃えて「見てない」って言うんです。愕然としましたね。そこで始めたのが明日菜子名義のブログとTwitterです。「今のドラマの面白さを、一人でも多くの人に知ってほしい!」こう見えてあんな記事書いておいて、根底には強い気持ちがあります。

 

2018年は明日菜子な私にとっても、嬉しい一年になりました!一人でも多くの人に伝えたいと思っているので、どんな形であれ沢山の人が見てくださったり、フォロワーや読者の方が増えてくださるのはシンプルにとても嬉しいです!ありがとうございます!

過去の記事を「あちゃー」と思いながら貼りましたが、記事を読んでくださった方々には感謝の言葉しかありません。来年は「あちゃー」と誤字が減るよう精進します!

 

来年もどうぞよろしくお願い致します。皆様にとって、素敵な一年になりますように!

朝ドラ「まんぷく」で始めるトゥラッタッタ♪的朝活のススメ


「朝活」という言葉をご存じだろうか。

 

《「朝活動」の略》始業前の朝の時間を、勉強や趣味などの活動に当てること。

 

毎朝バタバタと過ごす私の中では「朝活=意識が高い人々がする行い」のイメージだった。しかし最近「朝活」がメディアでも取り上げられるようになり、その言葉を見るたびに私のちっぽけな好奇心は膨らんだ。仕事が終われば直帰しドラマを見ながらTwitterで呟く日々を過ごす私も、朝活を始めればキラキラOLに近づくかもしれない…!

 

私は一抹の希望を胸に、朝活を特集していた日経WOMANを手に取った。キラキラした人たちはどんな朝を過ごしているのだろう。

 

 

f:id:asunako_9:20181118111921j:image

 

f:id:asunako_9:20181118111925j:image

  


気づけば私は日経WOMANを閉じていた。なにこれ神々の行い?

 

神々の真似は出来ないけれど、凡人の私が10月から始めた朝活がある。NHKの朝ドラ「まんぷく」を見ることだ。

 

www.nhk.or.jp

 

まんぷく」は、日清食品ホールディングスの創業者でカップラーメンの生みの親・安藤百福と妻の仁子を題材にしている。ヒロインの福子は安藤サクラ、夫の萬平は長谷川博己何処となくサブカルみを感じる夫婦だ。

朝ドラでは主題歌と語りも重要らしく、毎回キャストと同じくらい話題になる。今作では主題歌・DREAMS COME  TRUE、語り・芦田愛菜コーヒーやメガシャキよりも確実に目が覚める朝の最強コンボだ。特にドリカムが歌う「あなたとトゥラッタッタ♪」は、実家にあった太鼓とホイッスルを鳴らしながら盛大に歌うドラえもんの目覚まし時計を思い出した。

 

「明日から朝ドラ見れるかな…」と謎の緊張に襲われた放送前夜から一か月半。

私の朝活はまだ続いているし、何ならハチャメチャに楽しんでいる。芦田愛菜ちゃんのナレーションも心地いいし、あの陽気な主題歌を聞いても「ドリカムに煽られてる?」と思わなくなった(煽ってはいない)。

恐らくこれだけ楽しめているのは「作品と私の相性が良かったから」に他ならないのだろうが、「まんぷく」は朝ドラ初心者にこそ勧めたい朝ドラだ。

 

「HERO」や「先に生まれただけの僕」を手掛けた福田靖の脚本は今回も明快で、話がすんなりと入ってくる。キャストの芝居は申し分ないほど素晴らしいし、朝から胸を熱くさせる場面も多い。2018年秋ドラマはしっぽりとした雰囲気の作品が多いので、特にTHE王道が好きな方にはぴったりな作品だと思うのだ。話は既に40回を迎えたが、今からでもまだ間に合う。と思う。まだインスタントラーメンのイの字も(即席麺のその字も)出てきてないし、第二の見どころであろう菅田将暉の影すら見えていない…(2018年11月18日時点)

 

f:id:asunako_9:20181118141222p:plain

 

現在の福子と萬平は戦争を乗り越えハンコ屋で一儲けした後、拠点を泉大津に移した。軍の倉庫にあった大量の鉄板と広がる海を見て、萬平は製塩業を思いつく。とにかく人手が欲しいからと部下の神部が勧誘をしまくった結果、萬平は1日にして15人の社員(通称:塩軍団)を抱える社長になった。

一から始めた製塩業が最初から上手くいくはずもなく、福子は親友・ハナの旦那(地主)に資金を借り、社員を食べさせるだけで精一杯だった。やっと出来た塩も萬平の知り合い・世良に騙され、正当な取り分さえ貰えていなかった…のだが、遂に萬平が騙されていたことに気づく!(祝)一方の福子は、「福ちゃんがしっかりしないと会社は潰れてしまうわよ!」とハナに言われ、自分に何が出来るのかと考えている最中だ。ちなみに萬平が騙されるのは今に始まったことではなく、過去にも共同経営者だった加地谷(片岡愛之助)に騙され一度投獄されている。萬平の「食への強い執着」は辛かった獄中生活の中で生まれたものだ。

 

最新話の第42回では、たちばな塩業の塩を世良が闇市で下ろし、萬平たちには内緒で多額の利益を得ていたことが明るみになる。福子は世良を問いただしに大阪の商工定例会へ。そこには世良だけではなく、かつて投獄中の萬平を助けた三田村会長の姿もあった。福子は会長に現在の状況を伝え、萬平がどのような想いで塩作りに取り組むかを話す。その結果、萬平の将来に期待した三田村会長から3万円(約1000万)の投資を受ける棚ぼたサプライズ!幸せは続き、福子のお腹には新しい命が宿っていることもわかった。

 

ちなみに、私が「まんぷく」を見る際には3つのルールがある。これから挑戦してみようと思う方にも是非おススメしたい。

 

  •  毎日必ず一話ずつ見る 

週末にまとめ放送があるものの、15分×6日=90分と考えると民放の二時間ドラマに匹敵するボリュームだ。それを毎週末見ると思うと中々の根気が必要だから毎日見た方がいい、と某バーのマスターに言われ私は日々実践している(受け売り)。

特に「まんぷく」の場合、毎回15分の中に起承転結があり山場もある。一度に見ると山場が小波のように感じてしまうと思うので、某バーのマスターと同じく私自身も「一日一話」をおススメする。

 

  • 空腹で見ない

タイトルで御察しの通り、空腹状態で見るとマジでつらい。

 

  • 番組公式アカウントや、感想・実況アカウントをフォローする 

今作には優秀なTwitterInstagramの公式アカウントがある。出演者のオフショットは勿論、その時代の小話や作品の補足など参考になることも多い。インスタにはダイジェスト漫画もあるので、頭を整理するのには抜群だ。

更に楽しみたい方は、朝ドラクラスタの方々がされるツイートもおススメする。朝ドラと大河ドラマは期間が長いだけあって固定客が多く、民放ドラマよりも層がぶ厚い。公式顔負けの考察ツイートやイラスト・漫画など「#まんぷく」タグの汎用性は多岐にわたり、15分の物語をより深く感じることが出来る。ちなみに私のツイートは朝呟くだけで必死なので、特に見る必要はない。

 

私の朝活が日経WOMANに取り上げられることはないだろうが、「まんぷく」のおかげで朝の時間が格段に楽しくなった。

始まった頃はテレビ前にいることだけで必死だったが、今ではすっかり習慣づき比較的余裕をもって「まんぷく」を迎えられるようにもなった。日曜日の夜も「明日まんぷくがある!」と思うと、憂鬱さが少し緩和される気がする。

1ヶ月半でここまで変わったのだ。この調子でいくと、朝からトゥラッタッタ♪と鼻歌を歌いながらパンケーキを焼く私、なんてのも近い未来にいるかもしれない。

 

日経ウーマン 2018年 8 月号

日経ウーマン 2018年 8 月号